「えび千両ちらし」。
略して「えび千」と呼ばれる超有名駅弁の一つとして、駅弁好きの方に知られているのはもちろんのこと、そうではない一般の人の間でも、けっこう知られた存在の駅弁です。
例えば、駅弁催事で普通のご夫人同士が
「そうそう、これよこれ。美味しいのよ」
などと話しながら、2個、3個とお買い上げいただくこともよくあります。
今では黙っていても売れる駅弁になった「えび千両」ですが、2002年の発売当初は意外と苦戦。
それが一日にして売れる駅弁になったのは、2009年12月14日放送の「はなまるマーケット」というTBS系の生活情報番組で、駅弁好き俳優の高嶋政宏さんにより「オススメ駅弁」の第1位として紹介されたことによります。
テレビの影響力って凄いですね。
さて、その「えび千両ちらし」ですが、蓋を開けると「あれ?」って感じ。
卵焼きが一面にビッシリと・・・。
このインパクトは、ちょっと凄い。
ですが、ご安心を。
卵焼きを捲るとこんな感じです。
現れたのは、うなぎの蒲焼き、こはだの薄切り締め(わさび醤油からめ)、蒸しえび(酢通し醤油からめ)、ボイルいかの4種。
卵焼きの上にちょんと乗っているのは、えびのおぼろです。
酢飯には、ほとんどわからないほどの量ですが干瓢が入れられており、その上におぼろ昆布が敷かれています。
ご飯は、もちろん美味さでは定評のある新潟米。
「えび千両」を買ったことのある方なら誰もが感じるのは、あくまで駅弁の中での比較ですが、手に取った時のずっしりとした重量感だと思います。
近年、成人男性が食べて量的な満足感を覚える駅弁が減ってきているように思いますが、「えび千両」は、満腹感を得ることができる数少ない駅弁だと思います。
味良し、量良しの「えび千両ちらし」。
まだ食べたことが無い方は、お見かけの際は、ぜひ一度食べられることをお勧めいたします。